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ひな祭り ~ 無病息災を願って


先日お伺いしたお客様宅で、初節句を迎える娘さんのために揃えた
お雛様をお披露目して頂きました。

産休中のお客様は、図書館で借りた本を片手に素敵な「つるし飾り」
を手作り中でした.。・:*:・`☆、

身近な方の着物を譲り受け、色合と柄模様を織り交ぜながら
一針、一針縫われた世界で唯一の出来栄えに心弾みました!
(思わずカメラでパチリ☆ 快く掲載OK、ありがとうございます!
近日、完成した御品拝見に伺いますネ♪ )

 

 

 

「つるし飾り」のルーツは...伊豆の小さな海辺の町、稲取温泉。
この稲取温泉に伝わるひな祭りには、古く江戸時代後期の頃より、
娘の成長を願う手作りの「つるし飾り」が飾られる風習がありました。
その歴史はゆうに百年以上を超えるものと思われます。

江戸時代においては、お雛様を購入できる裕福な家庭は稀で、せめて、
お雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで初節句を祝おう
という、切ない親心から生まれたのが稲取の雛の「つるし飾り」です。

戦後までは盛んに行われていましたが、戦後の混乱期のさなかには、
一時廃れかけたそうです...近隣の町にもつるし飾りを飾る風習はなく、
稲取独自の美しい風習ということで、地元の稲取婦人会が約20年程前に
婦人会活動の一環として復刻されたそうです。

子や孫の成長を願うやさしい暖かい心を込めた稲取独自の風習で、
女の子のすこやかな成長を願って手作りされ、意味や決まりごとを
守りながら町独自の和裁細工として現在まで受け継がれて来ました。

母から娘へ、娘から孫へ、一針、一針、娘の健やかな成長を願う親心を
一つひとつの愛らしいモチーフから切に感じます。

【花】
花のようにかわいらしく

【うさぎ】
赤い目のうさぎは呪力があるといわれ、
神様のお遣いともいわれています。

【桃】
女性の象徴。女の子の厄払い、多産と
薬用効果、延命長寿を願います。

【柿】
栄養素が高く滋養がある。長寿の木、
厄払いの効もあるとされています。

【巾着】
お金がたまるように。
お金に困らないように。

【俵ねずみ】
大黒さんのお使いであるネズミは、
金運があると言われ働き者になるように。

【ぞうり】
足が丈夫になるように。

【とうがらし】
虫よけの効果があることから、
娘に悪い虫がつかないようにと。

【はと】
神の使いとも言う。ハトはむせないと言われ、
授乳の赤ちゃんに合わせている。

【さる】
厄がさる。

皆様のご健康とお幸せを心よりお祈りいたします.。・:*:・`☆、

ビッグ・ワン 小吉 美幸

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